安倍晋三元首相をはじめとする政治家は「戦後レジーム」からの脱却を主張しています。

このたび「核兵器禁止条約」が発効される運びになったわけですが、そこに肝心の日本の名前は無いのです。

戦後レジーム(戦後体制)とは、普通
現代の日本で戦後レジームの意味するところは主に、第二次世界大戦での日本の降伏後、GHQによる占領下で出来上がった日本国憲法を始めとする憲法や法令即ち自由民主主義の体制、テレビや新聞などのマスコミ、経済や金融では通貨発行権や通貨管理権の所在を意味する言葉として使われている。

と言うふうに使う(Wikipediaより)のですが、安倍晋三にかかると、
いま、我が国では、昨秋誕生した民主党政権が政治主導の名の下、我が国の主権、国柄、国益を 損なう政策を推進しつつある。
安全保障では、日米同盟を損ない、国際的孤立への道を進み、社会政策では、財政赤字を さらに悪化させバラマキ政治を強化し、夫婦別姓や永住外国人地方参政権など、家族や国の骨格を危うくする政策を推進しようとしている。
われわれは、このような誤った政治の暴走を阻止し、愛する日本を守っていかなければならない。
その一方でわれわれは、戦後ただの一度も憲法を改正できず、自分の国を自分の力で守ることも、誇りある歴史と伝統を学校教育を通じて次代の子供たちに伝えることも、公務員制度を含む 行政改革等も、十分になしえてこなかった責任を強く自覚せざるを得ない。
誇りある独立国家として復活するためには、このような「戦後レジーム」からの脱却を何としても 成し遂げなければならない。
それは同時に、国民ひとりひとりが、真・保守主義の根本理念の下で、皇室を戴き、歴史と伝統を 有する我が国に対して自信と誇りを取り戻し、経済社会の発展を図り、平和で豊かな世界を目指し、夢と希望と誇りを持てる日本を築いていくことでもある。
われわれはこのような認識から、いま同志と共に、『創生「日本」』の下に結集し、新たな政治の実現に全力をもって取り組む。

と、なってしまいます。

従来の保守の考え方だと「日米同盟」の存在そのものが、「戦後レジーム」でありそれを打破するために憲法九条を改正して、日本は真の独立を果たさねばならない。と主張するのです。

従来の保守の立場であれば、私も「戦後レジームから脱却するのに憲法九条の改正は必要なのか? と言う立場から戦うのですが、安倍晋三の「日米同盟大切だー。戦後、一度も憲法改正したこと無いから憲法改正したいんだー」では「戦後一度も憲法の改正が必要な事態に陥ったことが無い」と言ってしまうと議論にすらならないのです。

長い文章でしたが、何を言いたかったかというと、

核兵器禁止条約を批准することは「戦後レジームの脱却」に他ならないのではないかと言うことです。

この条約に日本が批准することは、私も賛成するところです。


自民党はこの条約の批准に反対しております。「戦後レジーム」に執着しているように見えます。

安倍晋三の目指す「日本」とは、世界とは一体何か?

コメント

yasai
2020年10月26日22:48

Raue様

貴兄ほど 論理的に 書けませんが 気持ちは 同じです

毎日 平和公園を 犬と散歩して 譲ってはイケナイものが 有ると おもいます

例え 出来なくても

スミぱん@国会を見よう
2020年10月27日5:36

アベは単に、自分に票を入れてくれた人達に都合のよい社会にしたいだけだと
思います。単に、って言うか、もろそうですもん。入管法然り、日米FTA然り、
その他もろもろ・・・。山本太郎の方がよっぽど保守的だと感じますね。

Raue
2020年10月27日8:48

>yasaiさん スミぱんさん
理念と理想がない政治はいけないと思っています。
菅総理の「国民のための政治」という言葉は、理念ではなく、国民を代表する国会議員として当たり前のことなのです。
菅総理は安倍政権の継承を掲げますが、いままで「国民のためでない政治」を行ってきた証拠です。

私としてはプラトンが提唱した政治段階である。
「民主主義」→「衆愚政治」→「独裁」のちょうど狭間にいるような気がするので不安です。

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