「クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?」で、こんな三択問題がありました。

地球の赤道上での自転速度は?

1:17km/h 2:170km/h 3:1700km/h

と言う問題です。
私は物理をかじっていますが、地球の円周など知らない(物理の問題を解いたことがある人なら分かりますが、大事なややこしい数字は問題に書いてあります)ので合理的に類推します。

1.地球は24時間で一回りします。さすがに知ってます。

2.数字がめんどくさい(暗算できない)ので、頭の中で三択を
1:20km/h 2:200km/h 3.2000km/h
に変換します。

3.一日も24時間だと暗算できないし、桁数だけ合っていれば良いので2.で増やした分適当に減らします。「一日は20時間です」

4.類推タイムです。具体的に想像します。
1番の速度で動くものは「マラソン選手」です、あいつら2時間で40km走ります。

2番の速度で動くものは「高級車」です。軽自動車だってバイクだって100km/hで走れます。ドイツのアウトバーンでブイブイ言わせている「ベンツ」なら楽勝で200km/h出るだろうと思います。

3番は「ジェット戦闘機」がそれくらいで動きそうですが自信がありません。
でも「新幹線」が300km/hで走るのですから「ジャンボジェット」なら空気の薄さをいかして500km/hくらい出そうです。

「マラソン選手」が一日20時間も頑張ったって日本すら走りきれません。論外です。

「ベンツ」は頑張れば北海道から沖縄くらいは走りそう(具体的には分からない)ですが、まあそんなもんだろうと思いつつ保留です。

「ジャンボジェット」が一日に具体的に動ける距離は日本~アルゼンチン(日本のちょうど裏側)くらいです。二日で500×20×2で40000kmくらいです。いい線です。

よって、合理的に答えは3です。
ポイントは3つのうち2つ知っていれば類推できることです。

あと、ケタを合わせれば良いだけの問題だったり、それなりの近い値を出せる問題(センター試験とか)なら2.と3.の手法が応用が利きます。

具体的な例を多く知っているだけ有利になります。

実は天文学者も「新しい数式を導き出したとき」に適当な、ありえそうな数値を代入して、数式が「もっともらしい」か類推して自分の理論が正しいか判断しているのです。
カール=セーガン(私が最も尊敬する天文学者です。具体的な業績はあまり、ありませんが、一般向けの科学の本を大量に執筆しました。『人はなぜエセ科学に騙されるのか』上・下巻は殆どのオカルトや偽科学を科学的に完全に論破しているので本当にお勧めです。別に中古本で構わないのでAmazonにて送料のみで入手できます。本当に簡単にはだまされない人間になります)も、私の大学の天文の師匠も実際にやっていたので本当です。

人の話も適当な数式に置き換えて、0と∞と適当な中間の値を代入すると結構ウソを見抜けます。

例えば、今はやりのMMT(モダン・マネー・セオリー)の主張
「自国の通貨を発行して借金ができる国が財政破綻することはない」は
「無限の借金をするには無限の時間がいる(少なくとも金を発行するのに必要な時間は多分ある)けれど、人間(宇宙)の時間は有限」なので「結構借金できそうだけど、多分言い過ぎ(どこかで頭打ちする謝金の金額は存在する)」くらいの判断はすぐに出来るようになります。(私の判断なのでMMTが正しいかどうかは歴史に委ねます。)

o(*’∀’*)ノ)) 結構便利な思考法です。

コメント

お気に入り日記の更新

日記内を検索